■監督:河森正治
『創聖のアクエリオン』のキーワードは、“合体”です。
3つのマシンが合体したとき、3タイプの巨大な機械天使“アクエリオン”が出現します。この“合体”を通じ、人間とその関係性を探求していきたいと思います。

この物語は10代半ばの多感な少年少女が、みずから個性や可能性を引き出し、どう他者とコンビネーションしていくかを見つけていく物語なのです。

人と人が組み合わさることで、自分の短所が長所に変わり、自分の知らない自分を発見すること……そんな魔法のような人間関係のダイナミズムを、ユニークかつパワフルな映像と、繊細な心理描写を通じて描いていきたいと思います。

欠点だらけで、ひとりでは生きられない少年少女たちが、ぶつかり合い、憎しみあい、そして愛しあうことで、身も心も魂も一つに合体し、成長していく……そんな彼らの姿を描いていくつもりです。

また、この作品では3機のマシンの完全変形・完全合体を映像の中だけではなく現実の世界に実現させるべく、当初より立体化のプランを同時に進めていました。こちらもプロジェクト・アクエリオンの一環として近いうちに発表できると思います。
この3機のメカがとエレメントたちが迫力のあるアクションを次々に展開してきます。今まで誰も見たことのないような映像をきっとお見せすることができると思っています。

ぜひ楽しみにしていてください。


――実際に動いている映像などをご覧になった感想はいかがでしょうか。
『OH!気持ちいい!!』
なんか自分が子供だった頃のワクワクする気持ちがよみがえって来る感じがしました。それから、各セクションのスタッフは本当に良い仕事をしてくれていると思います。

――「アクエリオンらしさ」があるとするとどんなところでしょう。
壮大さとバカバカしさを“神”一重で駆け抜ける疾走感。
心と体と魂の、そして聖と俗と夢の『三位合体』
21世紀の熱血『合体魂』
なにがとびだすかわからない、神話的ビックリ箱――etc.

――「創聖のアクエリオン」の作品のみどころを教えてください。
様々な特技や感覚、個性を持ったエレメント候補生たちが、一万二千年の時を超えて繰り広げる、HOTでちょっとせつないスペクタクルファンタジー。
2Dと3D、そして声と音と音楽の、ユニークでダイナミックな『合体感』を存分にお楽しみ下さい。